ヴァンパイアドラマの「ストレイン 沈黙のエクリプス」。
映画「シェイプ・オブ・ウォーター」でアカデミー賞作品賞を受賞したギルレモ・デロ・トロ監督が書いた小説を、
監督自身がドラマ化。
怪獣やモンスター好きのギルレモ監督が作っただけある、
迫力ある恐ろしいヴァンパイアの物語になっており、従来のヴァンパイア物とは全く違うところが魅力の作品です。
「ストレイン 沈黙のエクリプス」とは?
タイトル:ストレイン 沈黙のエクリプス
原題:The Strain
放送:2014年〜2017年
シーズン:シーズン1〜シーズン4
監督:ギルレモ・デル・トロ
脚本:ギルレモ・デル・トロ/チャック・ホーガン
原作:ザ・ストレイン
《簡単なあらすじ》
ドイツからニューヨークに到着した飛行機は空港でそのまま停止しまい、連絡が取れなくなってしまう。
さらに乗客のほとんどが死んでおり、4名だけが助かっていた。
ウイルスによる感染と思われていた事態は、実はヴァンパイアによるものだった。
気が付いた時にはすでにニューヨークの街はパニックに陥っていたのだった。
「ストレイン 沈黙のエクリプス」シーズン1のあらすじ
ドイツ、ベルリンを離陸した飛行機は、無事に目的地であるニューヨークに到着する。
しかし到着したまま飛行機との連絡が途絶えてしまう。
飛行機の周りには連絡を受けたFBIなどの各機関が集まる。
その中にエフが務めるCDC機関もあった。
エフは中で何が起こっていると分からないと主張し、同僚のノーラと一緒に防護服を着て飛行機の中に入っていく。
そこで彼らが見たのは乗客全員が死んでいる状況だった。
飛行機の中を調べる2人だが、死んだと思っていた乗客の中に4人ほど生きている人がいた。
彼らを隔離し調べることに。
それとは別にベルリンからの荷物の中に、怪しい大きな棺のような箱があることを見つける。
その頃、ニュースで空港の状況を見ていた質屋の老人セトラキアン。
彼はニュースを見るとシルバーの剣を持って、空港に向かう。
空港ではエフ達が棺を開ける。
すると中にはたくさんの土が入っていたが、それ以外には何も入ってなかった。
エフの上司が勝手に生存者4人を帰してしまったことで、エフは対応に追われる。
その間に棺がなくなってしまっていた。
慌てて棺を探すエフだが、すでに棺は空港から消えてしまっていた。
また生存者も空港を出てそれぞれに家に戻っていった。
その頃、空港に着いたセトラキアンはエフに「棺を壊し、死体を燃やせ」と言うがエフは相手にしなかった。
そのことにより、次第にニューヨークの街はウィルスが感染していったのだった。
エフが謎のウィルスだと思っていたその原因は、実はヴァンパイアだった。
ヴァンパイについて全てを知っているのは、セトラキアンしかいなかったのだ。
「ストレイン 沈黙のエクリプス」のキャスト
コリー・ストール(エフ)
CDCのエフを演じているのは、コリー・ストールです。
1976年3月14日生まれ、アメリカ出身の俳優です。
ブロードウエイで舞台に出演しながら映画やドラマにも多く出演していたコリーですが、
彼が有名になったのは「ハウス・オブ・カード 野望の階段」に出演してからでした。
彼は「ハウス・オブ・カード 野望の階段」である中の政治家ピーター・ルッソを演じて注目されました。
そしてその役でゴールデングローブ賞助演男優賞を受賞しました。
そういえば、ホームランドでもキャリーの同僚、サンディを演じていましたね。
その後、この「ストレイン 沈黙のエクリプス」で主人公を演じることに。
CDCで働くエフはかなり自己中の上司ですが、仕事には責任を持っています。
セトラキアンの話をあまり信じていませんが、とりあえず彼とともに行動します。
しかも、同僚のノーラとは不倫中で妻とは離婚することになります。
息子の親権問題など、エフは仕事以外にも問題を抱えています。
その彼がどうやってヴァンパイアを倒すのか?
それが、このドラマの鍵となりそうです。
デイビッド・ブラッドリー(セトラキアン)
ヴァンパイアキラー、ヴァンパイアを殺すことに執着している謎の老人を演じているのはデイビッド・ブラッドリーです。
1942年4月17日生まれのイギリス出身の俳優です。
どこかで彼を見たことあるかもと、思っている人も多いかもしれません。
彼は「ハリー・ポッター」シリーズでアーガス・フィルチを演じています。
さらに「ゲーム・オブ・スローンズ」ではウォルダー・フレイを演じました。
そしてこの「ストレイン 沈黙のエクリプス」に出演していますから、
ダークファンタジー作品には欠かせない人物ですね。
どの役も謎の怪しげな人物を演じていますが、この「ストレイン 沈黙のエクリプス」でも謎の人物役です。
エフ達の味方なのですが、必要以上にヴァンパイアーのマスターを殺すことに燃えているセトラキアンを演じています。
それはセトラキアンが若い頃ユダヤ人の収容所でマスターに出会ったことが関係しているようです。
マスターのことを知っているのは、セトラキアンしかいませんから、とりあえすみんな彼に従います。
セトラキアンは何故そこまでマスターに執着するのか?
彼とマスターの対決はどうなるのでしょうか?
ケヴィン・デュランド(ヴァシリー)
体が大きく強い男ヴァシリーを演じているのはケヴィン・デュランドです。
1974年1月14日生まれのカナダ出身の俳優です。
ちょっと強面の彼ですが、ドラマ好きであれば「LOST」で心のない男を演じたことを覚えていると思います。
「ストレイン 沈黙のエクリプス」では駆除係で働く男を演じていますが、一匹狼的な生き方をしています。
セトラキアンに頼まれ一緒に行動をしますが、エフとは度々ぶつかります。
ちょっと嫌味な男ですが、彼の強さはヴァンパイアを倒すのには必要です。
「ストレイン 沈黙のエクリプス」の見どころ
「ストレイン 沈黙のエクリプス」の見どころはギルレモ・デル・トロ監督が描くヴァンパイアの姿です。
彼は美しく描かれているヴァンパイアではなく、ヴァンパイアの物語が誕生した頃の恐ろしく怖い生物として描きました。
従来のヴァンパイアのように血を吸いながら生きていますが、尖った歯で首を噛み血を吸うのとは全く違います。
彼らは口から触覚のような長い触手を出し、それで人間から血を吸い取ります。
しかも血を吸われなくても、彼らの体に寄生しているミミズのような生物が体に入ってしまうとヴァンパイアに変わってしまいます。
今までの私たちが知っていたヴァンアパイアの世界を全て壊し、ギルレモが新しいヴァンパイアを作り上げました。
そんなヴァンパイアのリーダーであるマスター。
彼は体が2メートル近くあり、力も尋常ではありません。
さらに知能も備えており、簡単に倒せそうな相手ではありません。
エフやセトラキアンが、そんな強敵マスターをどう倒していくのかが気になります。
「ストレイン 沈黙のエクリプス」感想
想像していたヴァンパイアとは違い、ギルレモ・デル・トロ監督らしい世界観がたくさん詰め込まれているドラマです。
1話見たらすぐに怪しげな世界に引きつけられてしまいます。
物語はウィルス感染なのか、それとも違うのか、なにが起きているのか分からないミステリー的展開から始まります。
そして、ヴァンパイア達がニューヨークの街に広がると、その恐ろしさは一気にホラーになっていきます。
ドラマの域を超えて長編映画を見ているかのようなスケールの話になっているので、物語が進めば進むほどドラマに入り込んでいきます。
絶対的に強く、人間の能力を超えているヴァンパイアとどう対決していくのか?
そしてこのヴァンパイアの目的は一体何なのか?
セトラキアンはマスターを倒せるのか?
たくさんの謎をどう解決していくのか?
見所が満載です。
シーズン1以降も先が気になって仕方ありません。
ストレイン 沈黙のエクリプス、シーズン1の動画を見るには?
ストレインのシーズン1の動画は、Huluで見ることができます。
シーズン1と2も揃っているので、一気に両方見ることも可能です。
※字幕、吹き替えも両方あります。