クラウドアトラスの感想。気持ち悪い→好きになった理由。輪廻転生

映画「クラウドアトラス」。

 

6つの時代と場所で、様々な人物が数奇な運命を生きていくストーリー。

時代時代で悪人だったり、善人だったり。

輪廻転生を繰り返す魂の物語。

 

 

**以下、ネタバレしていますので、ご注意ください。**

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クラウドアトラスに関して、公開当時の2012年に映画館に見に行った。

輪廻転生に興味がある管理人にとって、そのあらすじを読んだだけで、興味を惹かれていた。

 

だけど、映像をみているうちに気持ち悪くて、途中で退席してしまった。

 

 

 

その時、気持ち悪いと思ってしまったポイントは以下。

 

◇2012年。売れない作家、ダーモットが自身の作品を酷評したフィンチを窓から投げ飛ばすシーン。

フィンチが床に叩きつけられて、グシャッとなるところまでしっかりと作られていた。

 

◇2144年。ユナ939とリー師の情事。

 

◇2321年。ザッカリーがコナ族に襲われたアダムを見殺しにするシーン。

アダムが「ザッカリー!」と連呼するシーンが恐ろしかった。

 

◇2321年。預言者アベスがトランス状態に入るシーン。

この時の上を向いたアベスの顔が画面いっぱいに映り…。 

ここでギブアップしてしまった。

後で気づいたがアベスはスーザンサランドンであった。

 

 

 

というわけで、2時間以上ある作品の内、これらのシーンが続く40分くらいで離脱してしまった。

それから苦手な作品として放置していたが、2017年になって改めてHulu で視聴してみた。

 

 

結論から言うと、グロテスクな表現はあるが、終わりは何となくハッピーエンドだし、見てよかったと思う。

この映画に対する印象が変わった。

 

 

ストーリー。

6つの時代にまたがり、ストーリーは進む。

人は時代を超えて、何度でも出会う。出会いと別れを繰り返しながら。

 

 

つまり輪廻転生ということだけど、この映画では過去の過ちを次の人生で償ったり、

過去でやり残したことを次の人生で謳歌する、というようなことはなく、ちょっと肩透かしをくらった。

 

 

内容的には、各々のキャラクターは時代時代で、独立した人生を歩む。

一見、関係がないように見えるが、時代を超えたつながりもあった。

 

 

1.時代を超えて強いつながりを持つ関係性

時代を超えて強いつながりを持つ関係性があった。

 

◇トム・ハンクスとハル・ベリーが演じる人物。

1973年、博士とジャーナリストとして出会う。

 好き合っているようだったが、陰謀により、博士は飛行機事故で死んでしまう。

 

2321年、ザッカリーとメロニムとして出会う。

最後のシーンを見る限り、二人は夫婦になったようだ。

 

◇ペ・ドゥナとジム・スタージェスが演じる人物。

1849年、奴隷解放を訴えるアダム・ユーイングとティルダは夫婦だった。

2144年、ヘチュとソンミは恋仲になった。

 

 

このように時代を超えてもまた出会う関係性、特に良い関係性はロマンチックでもある。

 

こういう強い関係性だけでなく、ちょっとしたつながりもクラウドアトラスでは描かれていた。

 

出版パーティでトムハンクス演じるダーモットとハルベリー演じる女性は一瞬だけ目が合う。この時代では二人は結ばれることがなかった。

スーザンサランドンや他の俳優も別の時代ではわき役を演じていた。

 

こういうつながりもありそうだなと思い、想像力を駆り立てられた。

町で一瞬すれ違っただけで素敵だなと思った人は前世では恋人だったかもしれない。

その逆もしかり、職場や学校で隣の席のそりが合わない人は、前世ではそりの合わないご近所さんだったかもしれない笑

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2.時代を超えて持つ反骨精神

時代を超えて同じような反骨精神を持ち、正義のために戦うキャラクターもいた。

 

1849年、ジム・スタージェスが演じるアダムユーイングは、奴隷貿易にかかわっていたが、奴隷に命を救われ、友情を育み、奴隷解放運動に傾倒していく。

 

2144年には、遺伝子操作されたクローン人間(複製種)が純血種の人間に支配される世界で、革命家チャン・ヘチュは、反政府運動を行う。

 

 

「不滅の魂の本質は言葉や行いによって決定され、その因果の中、我々は永遠に生き続ける」

「子宮から墓場まで。我々の命は我々だけのものではない」

というソンミのメッセージがこの映画のメッセージそのものなのか。

 

 

 

本当に輪廻転生があるなら、

この映画の後の時代にも主人公達は転生を繰り返すのだろう。

 

転生に関して、人間は各々の魂の課題をクリアするためにこの世に生まれ、クリアできれば魂の成長につながると何かの本で読んだ。

 

この映画では、成長というより、自分ではどうしようもない力に支配され、輪廻転生を繰り返し、その生まれた時代を各々必死に生きているように見えた。

「現世を良く生きれば来世で良くなる」というような説教じみた内容ではなかった。

が、それはそれで時代や運命に翻弄される人間が切なく感じる。

 

ソンミの言葉を借りると、そんなどうしようもない中でも「不滅の魂の本質は言葉や行いによって決定される」のだから、現世での行いにも注意を払い、信念を貫く生き方をした方が、良い意味で来世にも響いてくるのかもしれない。

 

個人的には説教じみた映画でも見てみたいけど、あまりハリウッド映画でこういう題材のものは見ない。

この映画もアメリカでは不発に終わったようだった。

日本人の方が受け入れやすい内容だ、と他の人のレビューでも見た。

 

 

原作者のデイヴィッド・ミッチェル氏は、日本に住んだこともあり、日本人の妻と結婚している。

もしかしたら日本の死生観が作品に影響しているのかもしれない。

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夢に関して

老いた作曲家、ヴィヴィアンは夢の中で、ドギツい色使いのカフェを見る。

それは、2144年のソンミのいる世界だった。

 

夢の中の世界はどこか別の次元で現実化しているという説もある。

この場合は未来の世界を垣間見たのだろうか。

 

最終的に

クラウドアトラスはグロいところも多いし、ストーリー構成が複雑ではある。

最初はグロさで挫折したが、最後まで通してみると、

元々輪廻転生などのテーマに興味があったこともあり、面白く見れた。

最終的に食わず嫌いだった映画を克服できたので良かった。

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