イギリスのドラマであるサーティーン。
13歳で誘拐された少女が、13年後に戻ってくるというストーリーです。
Huluで配信していたので、見てみましたが興味深い作品でした。
あらすじとネタバレをまとめました。
サーティーン(ドラマ)のあらすじ
13歳のアイビー・マクソムは学校の帰りに誘拐され、13年間地下室に監禁されていた。
ある日、彼女は監禁されていた家から抜け出し、13年ぶりに家族の元に帰ってくる。
13年の間にアイビーを取り巻く環境は変化しており、アイビーは戸惑う。
サーティーン(ドラマ)ネタバレ
アイビーの家族は父、母、妹だが、今は父には別の恋人がおり、家を出ていた。
妹は婚約者がいて結婚式を控えていたが、アイビーが戻ってきたことで環境が一変する。
アイビーがいた頃のままの環境にするために、父は家に戻ってきて一緒に住むようになる。
父と母はアイビーには知らせないまま、夫婦を演じる。
アイビーは保護されてからは警察に聴取される日々が続く。
警部エリオットと巡査部長のリサがアイビーを担当する。
実は2人は恋人関係にあった。
アイビーを誘拐したのは、アイビーが通う中学の食堂で働いていた男、マーク・ホワイトという事実が発覚。
その事実を知った時、母は泣き崩れた。
アイビーはマークをレナードと呼ぶように言われ、アイビーはアリソンという別名で呼ばれていた。
家に帰ったアイビーの元に中学時代の友人、ティムが訪ねてくる。
ティムはアイビーの好きな人だった。
アイビーは13歳の頃のまま、ティムに好意を寄せるが、ティムはすでにヤズという女性と結婚していたが、ティムはその事実を知らせなかった。
徐々に家族との生活に慣れてきたアイビーだったが、マークが10歳の少女を新たに誘拐。
アイビーだけが手がかりだと、警察はマークについてアイビーに聞き込みをする。
調査が進むうちにマークには義父兄弟のディロンがいることがわかる。
ディロンも指名手配されるが、見つからず。
アイビーにディロンについて尋ねても、アイビーは何も知らないと言った。
アイビーはエリオットを慕うようになるが、リサはアイビーが嘘をついているのではないかと疑う。
誘拐されていた頃の動画を見ると、ショッピングモールでアイビーは一人でトイレに行き、マークの元に戻るという行動をしていたからだ。
リサは、アイビーが自主的にマークと暮らしていたのではないかと疑うが、エリオットは否定する。
アイビーはどんどんティムに思いを寄せるようになるが、ある日、ティムが既婚であることを知ってしまい、ショックを受ける。
ショックを受けた帰りに、自宅まで送ってくれた警官の女性に「一人になりたい」といい、一人でいるところを襲われる。
それは今誘拐されている少女、フィービーの父親だった。
フィービーの父親は娘を取り戻すために、アイビーが必要だと考えたのだった。
手がかりを探すリサは、アイビーが監禁されていた家を訪れる。
地下室を入念に調べ、壁を壊した中に遺体が置いてあるのを発見。
それはディロンの遺体で、7年前に殺害されていたことから、アイビーもこのことを知っているはず、と考えた。
エロイーズの家にいたアイビーは、司法妨害容疑で逮捕された。
サーティーン(ドラマ)の結末
アイビーは警察署に連れていかれ、尋問を受ける。
ディロンの遺体の写真を見せられて泣き出し、過去のことを話し始めた。
ディロンは義理の兄、マークを慕っており、マークはアイビーをディロンに会わせていた。
一度だけディロンが家を任された時に、逃がそうとしてくれたが、マークに見つかり、ディロンは殺されていた。
それを「2人だけの秘密」と言われ、アイビーはずっと黙っていたのだった。
フィービーの捜索が続く中、犯人から警察署に電話がかかってくる。
「アリソンとだけ話す」といい、アイビーが出ると、映画館の前で2人で会えばフィービーを返すと打診してきた。
アイビーは自らやると名乗り出て、映画館に行くことに。
周囲に私服警官を配備する。
映画館に行くと、証明写真機の中に、マークがフィービーといた。
フィービーを解放するように言うアイビー。
アイビーはイヤホンを外し、商業施設内を移動する。
アイビーを見失った警察官達。
アイビーはマークに捕まり、業者用の車に押し込められた。
走行する車をリサが見つける。
リサとエリオットは車に乗り込み、2人を追い、先回りして車で通せんぼをしたが、マークの車にぶつけられて、車が転倒。
2人はケガをして入院することに。
マークは車を乗り換え、どこかの部屋にアイビーを連れ込む。
口にテープをされ、椅子に縛り付けられるアイビー。
「去年のようにしたい」と頼むと、マークは縄をほどいた。
マークはアイビーをアリソンと呼び、自分好みのばばくさい服を着させる。
マークが拳銃を持っていることにきづいたアイビー。
お風呂に入るように促し、くつろいでいるマークに拳銃をむける。
「13年間を無駄にした!」
「もう自由にして!」
と訴えたが、マークは「一緒に家族を作るんだ」と言う。
実は3年前にアイビーは妊娠、出産させられていたが、子供は3歳半で亡くなっていたのだった。
「あんたの子供を産むのが嫌で私は逃げた!」
といい、銃を撃つが、弾が入っていなかった。
マークに頭を殴られて、アイビーは気を失う。
夜中に添い寝している時に、アイビーはマークにキスするフリをしてかみついた。
すると、部屋の外から煙が入ってくる。建物が火事になっていたのだった。
火事の中、逃げ出したアイビー。建物は爆発した。
警察車両が来て、中から出てきた家族にアイビーは抱きしめられた。
サーティーン(ドラマ)のモデルとなった誘拐事件
イギリスが舞台の話ですが、アメリカの誘拐事件と似たところがありました。
実際の事件を参考にしているのかな、と思いました。
2013年に発覚したクリーブランド監禁事件では、3人の女性が10年間に渡り、地下室に監禁されていたり、
オーストリアで起きたナターシャ・カンプシュ事件では、10歳の少女が学校に行く途中で誘拐され、8年間監禁されていました。
ドラマでは学校の職員が犯人だったので、事前に目をつけられていた、ということがわかりましたが、それも実際の事件でも良くあります。
本名とは違う名前で呼ばせる、家族に見捨てられたと洗脳するのは、日本の誘拐事件でも見られました。
監禁事件って大体パターン決まってますね。
本当にひどい話であることは間違いないですが…
サーティーン(ドラマ)の感想
誘拐事件を描いたドラマ、映画はたまにありますが、サーティーンはイギリスが舞台ということで興味深く見ました。
エリオットがアウトランダーのロジャー役の人だったのもちょっと嬉しかったです^^
女性警官が被害者が自主的に犯人と生活しているんじゃないか?と疑うところが最初はイライラしましたが、リアルでもありました。
彼女がストックホルム症候群では?と指摘したのは鋭く、実際に地下室で遺体を見つけたので、そこはお手柄でしたが、最初は決めつけているように見えたので。
警官同士で男女の関係だったので、嫉妬、というのもあったかもしれませんが…
誘拐された人の心理はそんなにシンプルじゃないですよね。
ストックホルム症候群のような気持ちもあるし、当然憎しみもあるけど、家族に被害内容を知られたくなくて必死で抑えていたり。
洗脳されている部分もあるから、「2人の秘密」といって警察に大事なことを話さなかったり。
アイビーの複雑な気持ちが伝わってくる描写が秀逸でした。
その反面、ちょっとこの描写いらないんじゃないか、と思うところもありました。
警察官同士が男女の仲、とか、父親も母親も一時期浮気していた話とか。
「誘拐事件」そのものにフォーカスするよりも、ドラマチックに描くことが目的だったんでしょうかね?
あとは親友のエロイーズがゴスファッションで良いキャラだったのに、微妙な立ち位置で。
退廃的な生活をしているのはなぜなのか?何が言いたかったのか不明でした。
ひょっとして、エロイーズが約束破ったせいでアイビーが誘拐されたから因果応報と言いたかったのでしょうか?
最終回についてもちょっとツッコミたくなりました。
アイビーとフィービーを交換条件にすると言われて、あっさり再びアイビーが誘拐されて。
もっと近い位置に警官配備してないのか、最悪の事態を考えて発信機とか入れてないのか?と^_^;
最後も建物爆発、ってなぜ??突然火事になったので、びっくり。
犯人は死んだっぽいけど、正当な裁きを受けてないのがちょっと…
誘拐事件を扱った映画「ラブリーボーン」のすっきりしない結末と同じ感想を持ちました。
色々とツッコミを入れてしまいましたが、5話なので1日で見れます。
Huluにあるおすすめの作品です。