ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオが共演した映画「ワンスアポンアタイムインハリウッド」。
1960年代のハリウッドを舞台に、実際に起きた殺人事件を絡めたストーリーが展開します。
事件の犠牲者である女優のシャロン・テートは実在の人物ですが、ディカプリオ演じる主人公のリック・ダルトンは架空の人物。
それぞれの元ネタについて、詳しくご紹介していきます。
また、チャーリーことチャールズ・マンソン役の俳優についてもご紹介します。
ワンスアポンアタイムインハリウッドの元ネタは?
シャロン・テート殺害事件
今でも語り継がれている女優、シャロン・テートの殺害事件。
当時、シャロン・テートはテレビの人気シリーズに出演し、映画にも出始めていた新進気鋭の女優でした。
1967年にロマン・ポランスキーの映画「吸血鬼」に出演したことをきっかけに、1968年1月20日にポランスキーと結婚。
シャロン・テートは妊娠し、幸せに満ちていたところに悲劇が起きます。
事件が起きたのは、1969年8月9日の夜。
ポランスキーはヨーロッパに行っており不在で、家にはシャロン・テートとその友人3名がいました。
チャーリーマンソンの仲間である、スーザン・アトキンス、リンダ・カサビアン、パトリシア・クレンウィンケル、チャールズ・テックス・ワトソンは、車でポランスキー邸に到着。
リンダが見張りをしている間に、スーザン、パトリシア、テックスが家に侵入し、シャロン・テートとシャロン・テートの友人達を殺害しました。
たまたま通りかかった人も1名殺害しているので、合計で5名の殺人を実行したことになります。
シャロン・テートは当時妊娠8か月。
「子供だけでも助けて」と哀願しましたが、スーザンアトキンス達にナイフで計16か所を刺されて殺されてしまいました。
実行犯達は、事件の動機について、シャロン・テートの殺害が目的だったわけではなく、ポランスキー邸に以前住んでいた、テリー・メルチャーという人物と間違えた、と説明しました。
チャールズ・マンソンは、テリーメルチャーがマンソンをメジャーデビューさせなかったことを恨んでいたのです。(マンソンはミュージシャン志望だった)
要はシャロン・テートは勘違いで殺されてしまったのです。
チャーリーを演じているのは?
この事件の影響で、チャールズ・マンソンといえば、悪者の代名詞のようになりました。
終身刑に処されていましたが、2017年11月19日に病死しています。
映画の中でチャーリーを演じているのは、俳優のデイモン・ヘリマン(Damon Herriman)です。
1970年3月31日生まれ、オーストラリア出身です。
比較画像がありました。
左が役者さんで、右が本物のチャールズ・マンソンです。
どことなく似ていますね。
主人公、リック・ダルトンのモデルは?
「ワンスアポンアタイムインハリウッド」の主役であるリック・ダルトンは架空の人物です。
が、モデルにした人物が何人かいるそうですが、
1960年代に大人気だったスティーブ・マックイーンの影に隠れていた、タイ・ハーディンが主なモデルだそうです。
タイは、1958年~1962年にかけて西部劇に出演するも、人気は出ず。
その後、イタリアに行き、イタリアの西部劇に出演。
イタリアに行く流れは、映画と同じですね^_^
次にピート・デュエル。
西部劇に出演し、人気を博しました。
ピートは、31歳の時にハリウッドの自宅で、自分の頭を銃で撃ちぬいて自殺しています。
タランティーノ監督は、ピートのことを「テレビの中で最もかっこいい男」として懐古し、子供心ながらに俳優が自殺したことに衝撃を受けたそうです。
初めて知りましたが、かっこいい俳優さんですね。
まとめ
「ワンスアポンアタイムインハリウッド」はシャロン・テート事件を扱っていると知って、気になっていた映画です。
事件を知っている身として、あの事件を再現しているんだろうか?という点が気になっていました。
視聴した感想としては、良い意味で期待を裏切られました。
現実とは違う終わり方でしたが、パラレルワールド的な意味で楽しめました。
また、この映画はシャロン・テートだけではない、魅力が詰まった映画でしたよ。
当時のハリウッドスターの生活だったり、ヒッピー文化だったり。
脇役にも魅力的なキャラクターが多く、2時間30分以上と長い映画ですが、楽しく視聴できました。
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